紀元前4世紀前半、シチリア王のディオニシウス一世の廷臣ダモレスクが、王の生活を半ば羨んでその幸福を称えたところ、王は彼を豪華の宴会に招待し、頭上に馬の尻尾の毛一本でつるした剣の下の席に座らせ、王の幸いと見える生活もこのように常に不安と危険にさらされているのだと諭したと言う。(ここから、危険の上にある幸福のことを「ダモレスクの剣」という)

 なぜか「諸刃の剣」の意で使われることも多いようだ。