OP戦第1戦・流れちゃったけど〜塞翁が馬〜

 ドラフト11巡目のルーキー・沢井内野手(東海理化)にとって、文字通りの"ケガの功名"だ。「『ケガをした沢井』で覚えてもらったみたいです」。新人10人が北谷でスタートした今キャンプで、ただ1人、読谷で練習を始めたのが沢井だった。
〜中略〜
 合同自主トレ2日目の1月12日に右ふくらはぎを痛めた。直後は「しまった」と思ったそうだが、北谷に来る前、読谷での基礎練習の反復は自分のプレーを見直すのに、いい時間だったという。ケガも完治して、首脳陣の評価も上々。実戦で大暴れする日が楽しみだ。
(参照元:中日スポーツ 2005年2月27日 p.3『ドラ番記者』関陽一郎)

 キャンプ序盤、一人読谷で調整する沢井選手の談話が載った際には意外と焦りを感じさせないコメントにもしかしてという思いもあったが、矢張りあの時点での立ち遅れは大きく響くだろうという思いの方が大きかった。
 昨日は中止になったOP戦も今日の日ハム戦では沢井選手の先発起用が予定されている。森岡選手のテストも控え、井端選手も早期からの出場が予想されていることから彼の出番はそうは多くないだろうが、逆にライバルの出番も少なくなることを考えると、開幕一軍に限れば現時点では一番いい位置に着けているのかもしれない。
 ただ、彼の存在がまた全戦力を使い切ろうとする中日では逆転はいつでも起こりうることも示している。いつかも書いたけど、鎌田選手に必要なのは「いついつまでに間に合わせる」ではなく、「自分のペースを守り、着実に前に進む」ことだろう。特に中日ではチャンスは一度ならずやってくるだろう。