減量遍歴2

 昨日の続き。
 29歳で仕事上の転機を迎える。大きなチャンスが目の前にぶらさげられたが、体調面を含めいろんな点を不安視され、大幅な体重減を含むいくつかの条件を出される。当時自分史上最大体重(おそらく93㎏BMIで34)を達成していたが、それなりに張り切って減量に取り組んだ。
 このときのやり方はまずは運動重視。当時は残業続きの日々でそのままでは運動不足は免れない状況だったこともあり、夜の12時まで入れるプールの会員になった。食事に関してはサプリメントを大量に摂取することによって外食中心の食事をカバーしようとした。
 最終的に1年で6㎏ぐらいは痩せたはずだが、もともとの体重を考えると誤差の範囲だ。なにより、仕事の緊張感で慢性的に気が張っていることと夜間のプール通いが響いて寝不足が重なってしまい、この時期の平均睡眠時間は3時間に達していなかったはずだ。体の疲れが抜けないうちに負荷をかける状況が続いて、仕事上の注意力も落ち、体にも様々な変調が訪れた。肩こりが背中全体に広がり首が動かなくなったり、腰痛がひどくなって1月ほどまともに歩けなくなったり。結局目の前にぶら下がったチャンスを逃し、ぼろぼろの体だけが残った。