梅田氏が「英語で読むITトレンド」でGoogleとYahooの比較について取り上げて見えた。

 1年前は、「Google Newsには編集者が不在」ということに皆「大きな驚き」を感じていた。それでTomがGoogleのRosing副社長にそのことを尋ねたら、Rosingは「人間なんか使うわけないだろ、Google Newsはエンジニアリングソリューションなんだから」と答えたという。

 Tom Foremski氏がGoogleのクリスマスパーティに出た際のエピソードを訳された部分。
 質問を投げかけられたRosing副社長のリアクションを原文では"He looked at me as if I was crazy."と描写しているところが笑える。Googleにとって最も重要なことは最良なサービスを提供することではなく、Coolなシステムを構築することにあるし、そんなことはみんなも判っていると思っていた、ということだろうか。
 Googleを見ていて連想することは、オートマタや永久機関錬金術の完成を目指したファナティックな天才達だ。彼らとの違いはちゃんと金儲けの種にしていること。ただ、Googleの金儲けの手法は歴史上誰も試みたことのない手法で、上手くいっている間は先頭を走り続けられるだろうけど、転んだ時やトップが入れ替わった時どう対処したらよいかも誰にも判らない可能性もあると思う。ビジネスとして考えた時、よりオーソドックスな手法の応用であるYahooの方が安定感はあるだろう。
 まあ、Googleの魅力はそうした無人の荒野を切り開いていくところにあるのだろうし、オーソドックスな見た目安定感のある商売だって永続はしない。ひょっとしたらGoogleはシステマチックに作動し続ける「永久機関」を本当に作り上げてしまうのかもしれないんだし。