求む、競合相手

 サーバーレンタルのアドミラルシステムは7日、プロ野球選手の評価サービスを3月から始めると発表した。全12球団の試合出場選手が対象。打点などの数値だけでなく、試合展開に応じた貢献度や活躍度を評価に反映し、勝負強さなどが分かるようにする。
 子会社のスポーツレイティングス(東京・新宿)がサイトを3月に開設し、試合終了後に無料で公開する。
後略〜
(参照元:日本経済新聞 2005年2月8日 p.15 『アドミラルシステム プロ野球選手を評価 年某査定など 勝負強さも加味』)

 基本的には歓迎すべきことだと思う。選手の年棒に関するゴネ得や、人気に胡坐をかいた不必要な年棒高騰を抑制する効果も期待できるかもしれない。
 ただ、企業の格付けで見られたように、単純化された数字は一人歩きを始める傾向がある。アドミラルシステムが主要なポータルサイトやマスコミへの情報提供で独占的な立場に立てば根拠の判らない数字で選手の序列が決まっていく事態にもなりかねない。
 精度を上げるためにも、競合他社の存在が必要になるような気がする。あるいはこういう地味な計算と公平性が要求される分野こそ、オープンソース的手法が有効かもしれない。と提言してみたり。