OP戦対SB戦3月2日

 この日もまたストリーミング中継があったので感想等々。
 昨日は久しぶりの野球観戦に見ることだけに集中してしまったが、今回のストリーミング放送の売りの一つは視聴者がカメラを選択できるインタラクティブ性にもある。と言うわけで試してみたが、、、パソコンの性能に依存する部分、ネットワークの状況に依存する部分もあるので、環境によっては使い物になるのかもしれないが、正直切り替えに時間がかかりすぎて私の環境(自作機、無印Athlon1.4G、メモリ1GB、ADSL8M、実測5〜6M)では厳しいものがあった。
 さて、試合の方だが、ついに背番号20を押しつけられた男中田投手が登板。ストレートの伸びは一級品。フォークも切れており、今日投げたピッチャーの中ではピカイチだった。意外と言っては失礼だが、ここまでの素材とは思っていなかった。今日は勢いで押さえてしまった部分もあるが、遅い変化球の腕の振り等の従前から指摘されている欠点が克服されていなくても短いイニングなら勢いで押さえきってしまえそうな予感。まあ、対戦相手の主力級が本調子ではない状態なので長いイニングへの適性を含めて次回を楽しみにしたい。
 金剛投手は下馬評が高すぎたこと、出る同期が全て結果を出してしまったことで相当のプレッシャーを感じていたのでは無いだろうか。昨日今日で5人のルーキーピッチャーを見たが、目がいっちゃっていたのは彼だけだったように思う。それでもランナーを出した後に開き直ることが出来るあたりに気持ちの強さを感じた。いきなり走者を背負ってしまい、例の魔球は見せずじまいだったようだが早いカウントで追い込めないと宝の持ち腐れになってしまう。精神状態を考慮して追試と言ったところか。
 樋口投手は昨日の石井投手と比べればまだ球に勢いはあったかもしれないが、自由枠投手としては物足りない内容。まあ、このレベルの競争の中で見ればという注釈付きだけど。
 実績組の中で流石と思わせてくれたのは遠藤投手のみ。相変わらずスライダーしか持ち球はないものの、今日は球威、コントロールともに安定感があった。アップアップの金剛投手の後だっただけによけい良く見えたのかもしれないが。
 朝倉投手は例によって時間の都合でナマでは見られなかったが、解説の伊原氏の「球威は出ているので後は投げ込んでコントロールさえついてくれば」と言う評は甘いと見ている。球が走っていれば多少甘くても押さえきるのが持ち味だけに短いイニングの登板で失点があったのは痛い。
 久本投手は出足の一球が悪いと暫く修正が効かなくなる悪癖が出た。ルーキーの小山捕手だったことも響いたかもしれないが独り相撲を取っていられる余裕は今年はないかもしれない。
 さて、二遊間控え組はと言えば今日は冴えない日だったようだ。森岡選手は初回にエラー。2回のタイムリー内野安打は状況を見ていないが、やはり不慣れなサード守備にキャンプを通して北谷組に居続けたことで疲れがピークに達しているのかもしれない。打っても見せ場は作れなかった。
 都築、沢井の両選手はともに終盤の守備固めでの出場。9回同点に追いつかれるきっかけになった鳥越選手の内野安打はショートとしての見せ場の一つ、投手の脇をすり抜けるボテボテのゴロで刺せなくても仕方のない打球ではあったが、捕球から送球までの動作に全く隙が無かったかと言えば疑問もあり、刺せれば格好のアピールとなるはずの機会を逃した格好。まあマイナスとまでは見なされないかもしれないが、、、都築選手は昨日に続き見せ場無し。これはこれで可哀想な気もする。
 鎌田選手が余程の力を示しても現状の3人の内1人でも生き残れば取るべき椅子も残っていない状況も起こりうる。しかし全く競争の埒外に置かれたわけでない。今日の状況では少ないながらもチャンスの目が広がったといえる。近づくためにはまず自分が一歩でも前に進むことが大前提だけど。