スポーツレイティングス社からの回答

 今月の頭に言及していたスポーツレイティングス社によるプロ野球選手の評価サイトから守備に関する評価軸に関する説明がコラムの形であった*1。そもそも開幕前で動き出してもいないシステムに文句を付けた最初の人間だったらしいと言うこともあるようだが、こうまで正面切って説明があるとは思わなかったので一寸びっくり。
 やはり客観的なレイティングと守備は相容れない部分があり、現状では敢えて外しているとのこと。強肩外野手は強肩だという認識が浸透すると捕殺が減る*2ことや、一見ファインプレーに見えるスタンドプレーのこと、投球前の守備位置の変更による見えないファインプレーなどについて言及し、説得性のある説明だった。
 将来的には玄人による主観的な判断を組み合わせることも考えてはいるようだ。ただ、一点気に入らないのはそこまで考慮しているのならなぜエラーは一律にマイナス評価にするのか。高田繁氏は、かつて張本勲氏に守備率では自分の方が上だから自分の方が守備が上手いと言われ苦笑いしたそうだが、特に外野手の場合はどんなボーンヘッドをやってもボールに触りさえしなければエラーにならない風潮がある。逆に守備範囲の広い内野手はその守備範囲の広さゆえに常にエラーのリスクを負うことになる。そこまで色々考慮しているのならエラーの評価を得点に絡んだかどうかだけで傾斜減点することはバランスを欠いてはいないか。

*1:ほぼこちらの日記に書いたことと同じような内容を先方の掲示板にも書き込んでいるので

*2:福留選手も昨シーズンはほとんど機会がなかったはず