OP戦 対広島 2005年3月24日 〜すっかり本番モード〜

 二遊間はレギュラー組がフル出場し、最終回サードの守備固めには川相選手が入る去年のパターンそのままの組み方。
 沢井選手が7回四球で出塁した立浪選手の代走に出たが、続くウッズ選手がショートへの併殺打で全く見せ場は訪れなかった。このまま代走要員として一軍に残ることが彼にとって良いことなのか、、、まあ過去には控え選手が一二軍の試合にダブルヘッダーで出場していた事例は多いので、育成しながら一軍の経験を積ませると言うパターンもありうる。
 しかし個人的には最終的に森岡選手が開幕一軍をかっさらうか、二遊間の控えは森野選手でテスト生は全員落選という線が強いのではないかと思っている。
 いずれにせよ、鎌田選手はベロア、中川、都築、あるいは沢井、森岡といった選手と二軍のスタメン枠を争う形が続くだろう。攻撃面では小技を覚え、守備面では送球の矯正といった課題を克服することが一軍昇格の条件になるだろうが、スピードと地肩の強さは競争相手と比べても優位に立てる要素だと思う。逆にネックになるのはプレースタイルの綺麗さだろうか。この点では最初から曲者の雰囲気を漂わせる沢井選手に負けている。いずれにせよ、ポテンシャルはあることは確認できた。あとはどう自分を成長させられるかにかかっている。
 これだけでは寂しいので投手について少々言及すると、マルティネス投手はこの日に限ってはまるでいいとこ無し。6回に奪った3三振も打者が球筋を見極める体勢にあったことと、この日は審判が矢鱈高目の球を全てストライクとコールしたことによるもので、ストレートに力無く、変化球に落差はあったがコントロールは無く、技も無くボークは出す。今更殊勝に練習した所で遅いと言わざるを得ない。ドミンゴ投手のように有無を言わさず抑える球威があれば将来に期待もできるが、、、夏場に入って故郷並に暑くなってきたころの大化けに期待するぐらいだろうか。
 チェン投手もこの日は生命線のストレートが走っていない割りには抑えたが、広島がデータ収集のため手加減した気配も見え、調子が悪いと際限無く転げ落ちていく可能性を見せた。ストレートさえ走っていれば一回りぐらいは手の付けようがないが、走っていなければ他にストライクを取れる球がない。そんな投手がセリーグで通用するだろうか。
 ローテの構成上もう一人左腕が欲しい所だろうがここのところイマイチな投球が続いている樋口投手の方がコンディションさえ良ければまだ期待できるような気がする。8勝12敗ぐらいでも一年間ローテを守ってくれればということならチェン投手でも良いかも知れないが、、、
 平井投手、岡本投手が共に不調なことを考えると、引き出しが多く開き直れる金剛投手はやってもらわなければいけない立場になってしまったかも。OP戦序盤SB戦の頃の岡本投手はべら棒に良かった記憶があるが、ルーキーにつられて仕上がりを早くし過ぎたのかも。平井投手は昨シーズンも好不調の波が大きかったことを考えると過大な期待は最初から出来なさそう。