送別会と墓参り

 今日は課の送別会。まだ誰が異動するか明確に判らぬうちに行う謎の会。まあ、僕本人がその行き先の判らぬ一人なんだけど。動くかどうかも判らないし。
 送別会中に珍しく彼女の方からメールが入った。今日はお墓参りの日だったらしい。
 触発されて僕も母方の祖父祖母を参った。家から十分ぐらいのところに眠っていて弟の住んでいる隣の家には仏壇もあるのにここ一年まともにお参りしていない。
 それにはいろいろな理由があったような気もするけど、さしてそうでもなかったような気もする。ただ、ぼくは世に言う三文安いお婆ちゃん子で、その祖母はそこに眠る母方の祖母だと言うことは事実だ。何せ父方の祖母は比較的元気で同居の叔父叔母には疎まれながらも存命だ。
 
 
 実は結構霊的なことは信じてしまう。それは八百万の神、祖霊のようなものは無ければこの世が寂しすぎると思っているからだろうと思う。実のところ、今日、月明かりの中お墓を探しあぐねていた中、どうかここに眠る皆さん、今日はお参りをさせて下さいとお願いをした直後に祖父祖母の墓が見つかった。
 今日の僕はあの場に確かに存在していた善意の存在を確信している。そして今日のあの月明かりの下のお参りには意味があったとも信じている。まあ、どんな意味かは判らないけど。

 僕にとっての意味はともかく、あの場で僕を導いて下さった皆さん、今、この場を借りてお礼を申し上げます。正直少々怖い思いもした中無駄足にならずにちゃんとご挨拶が出来ました。火の元は持ち歩いていないので礼拝は神式になっちゃいましたけど。