なるほどね。

新社長となる福良氏はジャストシステム創業時からの生え抜き社員である。徳島大学歯学部在籍中にジャストシステムへアルバイトとして入社し、1983年6月に大学を中退して正式に入社。同社初のワープロソフト「JS-WORD」を開発したほか、一太郎のバージョン1?3までプログラム開発の中心として携わった。その後は開発のマネジメントに回り、ビジネスアプリケーション開発の責任者として活動していた。

創業期に会社の中核になるソフトを実質的に開発した人物ともなると、いくらワンマンオーナー社長のお気に入りとは言え不自然な出世のしかたをしているとしても不思議はない。むしろ、会社立ち上げの難しい時期での貢献から言えばひょっとしたら浮川夫妻以上のものがあったかもしれない。でもベンチャー企業として実利を重んじる風潮があったとしてもそういう人物を不自然とも思える厚遇をしたのは経営者としての浮川氏の真骨頂だったのかもね。

ただのGEEKだと判断されて作品を安く買いたたかれて半ば復讐のために起業している海外の重鎮達を見ると本人としては幸運だったのか不幸だったのか良く判らないけど。
若い時分から役員歴が長いだけに英才教育は充分に受けてきただろうし、過去の記事を改めてググってみると実務面でも浮川氏の影武者的な役割を演じることも多かったことから経験面でも問題ないように見えるけど、社長のカリスマ性が強力であればあるほどナンバー2は育ちにくい。過度な期待はせずに、キーエンス派遣の役員、浮川会長など多士済々な経営陣に支えられながら経営者として育っていかれることを期待しよう。

って、色々羅列してみると、なんだかいきなり無茶苦茶ハードルの高い設定からスタートのような気がして気の毒だけど、本人としては「やっとこさっとこ俺のターン」と燃えていることを期待しましょう。