久々に楽しい妄想をしてみようか

今、蓄えを取り崩して何でも買っちゃって良いよと言われたら、「電動自転車」やら「結局盗まれたままのカーナビ」やら「R1が市場に残っている内に中古で良いからRグレードの4駆にしたい」とか、それなりに欲しいものはある。

が、今のところ不健全なことに異世界に遊ぶことが一番の楽しみになってしまっていて他のことに情熱を注げない精神状態にあるので優先順位一位に来るのはより楽しく異世界に遊ぶセットということになる。


オンラインゲームはある程度離陸に成功したと看做されるとショップブランドPCとのコラボでゲーム内アイテムをおまけに「〜推奨PC」的な商品を出すことがよくあるが、僕が遊んでいる異世界でもそのようなものが今月頭ぐらいにようやく発売された。

立ち上げが昨秋とまだ若かったこともあるが、世界的には売れていてもどちらかというと欧米系の萌を許さないハードな仕様の世界観だし、日本では出だしで大して話題にもならなかったのでそう言う企画はないのかもしれないと思わせたり、実は今月に入るぐらいまでWindows7に正式対応*1していなくてショップブランドPCとのコラボなんて出来ようはずもない状況だったりしたわけだったが、いずれにせよそれほどお高い買い物ではないので一瞬真面目に食指が動きかけた。

が、よくよく見てみると他のショップブランドと比べてお値段据え置きで構成は一世代前。おまけのアイテムもそこでしか手に入らないぐらいの勢いのものがあっても良かったと思うのだが、それほどのこともない。で、がっかりなままスルーすることになった。一腐りさせてもらうと、この構成の商品ははっきり言ってどちら側の特にもならない失敗作だ。ソフトの魅力で在庫品を一掃するほどの力はないのでPCショップ側からすれば不良在庫*2を作っただけだし、魅力的な関連商品を構成できなければ異世界運営会社にしてもあそこと組んでも売れないという評価を早々に固めることになるだけだろう*3*4

単純な話、この手の商売はノベルティを付加してその分を値段に上乗せするか、お値段そのままでより大きな売れ行きに期待するかのどちらかで、前者になってしまった時点で大抵失敗ということになる。よっぽどディープにソフト側にはまりこんでいる「既に遊んでいるマニアのうち、その異世界に関して経済観念が崩壊するほど嵌り込んでいる人」にしか売れない商品になってしまうからだ。そう言う意味では運営がイニシアティブをとれるまで待てなかったのかという意味では「まだ早かった」とも言えるし*5、タイミング的により評価が固まる前に運営側が広告宣伝費として持ち出しをしてでも魅力的な構成の商品を出していわゆる「燃料を投下する」効果を狙うかのいずれかだったかもしれない。


さて、唐突に話題は替わるが、というかこちらが表題に沿った本題なのだが^^、多分何度か言及しているとおり、CELL REGZAにずっと注目し続けている。CELL後継チップの開発中止報道が出て勢いをそがれたカンもあるが、現下の経済状況を無視した商品構成とクリケットのルールマインドで野球に挑んで、バックネット側に打球を飛ばして得意満面というような明後日の方向を向いた商品性は久々に見ているだけでワクワクさせてくれる力を持っている。この「見ているだけで」というのが曲者で、次世代*6のいろんなところがシュリンクされた現実的なお値段のパッケージを見てそれでもワクワクし続けられるのかという疑問はある。

一番良いのは盲目的に恋している内にゴールインしてしまうことなのだが、実のところ今までは商品性はともかくそんなでっかい画面で見たいものがない、より端的に言えばすごいと思うけど買う理由がない、というところが正直なところだった。が、オンラインゲームに関して言うと、一画面に表示されるデータの量は多ければ多い方がよいという単純な法則がある。美麗なグラフィックの裏側には無数のパラメーターが存在し、それを無視してゲームは進められないこともないが、その存在を意識するのとしないのではゲーム性が全く変わってしまう。単純に迫力という点でも充分な再生用ハードと組み合わせれば今までとは全く違う世界が開けると思う。現状視界の広さを優先して見過ごしていた細部が見えたり*7、日常のルーティンになってしまった戦闘シーンの迫力が再評価されたり、、、、それこそどっぷりつかって現実世界に帰ってこれなくなるほどに、、、 ^^;

現状カカクコムの平均値が85万円。当初の脳内予算100万との差額で充分過ぎるほど立派なPCが買えるわけで、14ヶ月強分の貯金の刹那で享楽的な使い道としては悪くないなと。

ただ、これほど自分勝手な投資というのは滅多にないわけで、本来の目的の「異世界に遊ぶ」体験を誰かと共有すると言うことはあり得ない。ネットの向こう側との儚い繋がりが楽しいわけで、その感覚は隣に座っている人には絶対に共有され得ないものだろうから。せいぜい「グラフィックが綺麗だね」と感想を言われるのが関の山で、それなら映画でも見せる方が余程社会性のある行為と言えよう*8。強いて言えば同じ部屋にいながら別の画面で同じ世界に遊ぶという*9というシュールな状況を許容できるかどうかだけど*10

まあ、そこまでたどり着くには部屋の半分以上を占拠するであろう自分+αが着座する家具を含めた一式をレイアウトできるだけの空間の確保と、下手をすると契約電力の拡張が必要になるだろうなと思うとその労力と、実際には予算の+0.5倍の諸経費が掛かることが積算され、もうその時点で萎え萎えになってしまうのだった。

なんかまた表題に偽りありになってしまったが、要は妄想は妄想であるから楽しいのであって具体化の検討に入った時点で大概、「面倒くさい」とか「そんなはずではなかったのに」が「楽しい」を凌駕するのである。結婚が人生の大事であるのに約束が交わされた時点でほとんど何が起こるか誰も予想できていないという奇妙に原初儀礼的なルーティンにはめ込まれているのはそうでないと成立しえないものだからなんだろう。実際にしてみたこと無いから一つのサンプルも持ち合わせてはいないけどねっ。

*1:テストが完了していなかっただけで実際は64bit版でも動いていたようだけど

*2:穿った見方をすれば最初から不良在庫決定のバーゲン品をそこそこの露出のあるパブリシティに載せられ、あまつさえ、恐らく値段に乗せる必要のないノベルティまで付けてもらったという意味ではショップ側のいいようにやられてしまった結果とも言える

*3:だが、その評価はショップ側も半々とは言わないが見る人が見れば判る程度には流れてしまうだろう。結局目先のおいしいところと消費者のどちらかを選択するかというのは体質の問題で一度そういうことをしてしまったところは何度でも繰り返すものである

*4:可能性として異世界の運営側がWin7の動作検証に思いの外手間取り、企画の想定期日を守れなかったための結果という可能性もある。だとしてもそこで構成を組み替えるぐらいのことが出来なければショップブランドとしての存在価値がない。別段パーツの一つ一つにロゴを入れているわけでもないだろうに。

*5:あるいはそのタイミングは金輪際出現しない可能性もある^^;

*6:というものがあるとすればだが^^;

*7:これは見えなかった方が良かったという評価もあり得るが^^;

*8:というか、最初からゲーム専用と決めつけずにAV用途兼用と考えれば全然問題ない^^;ことに今気付いた

*9:実際にギルドメンバーにもそういう人が居るらしいが^^

*10:いろんな状況が考えられる中で真っ先に発想になってしまっていることが既に病的だ^^;