高齢者が持ち家を担保にして定期的に融資を受け、死亡時に自宅を売却して一括返済する仕組み。
〜中略〜
 信託銀行が1980年代にも手掛けたが、不動産価格が上昇基調にあったことなどから顧客の間で自宅を売却することへの抵抗感が強く、利用はほとんどなかった。バブル崩壊後の地価急落で担保割れも相次いだため、90年代前半に撤退していた。
(参照:日本経済新聞 05/01/11 3面「きょうのことば:リバースモーゲージ*1」)

 リバースモーゲージは土地を担保に定期的に融資し、利用者の死後に売却して一括返済を受ける仕組み。似たような制度は厚生労働省地方自治体が低所得者層向けに2003年度から導入したが利用は伸び悩み、80年代に商品を開発した民間金融機関も90年代にはほぼ撤退していた。
〜中略〜
 融資の返済に際しては、同居する配偶者がいる場合には二年間の猶予期間を設ける。子どもなどの相続人がいる場合は自宅の売却額が融資額を上回っていれば差し引きの残額が相続人に戻る。保険については保険料の払い込み期間に相当する分が本人の生死に関わらず最低保証として支払われ、これを超える分は本人が生きていれば終身年金として支給される。
 従来のリバースモーゲージは利用者が想定以上に長生きするなどで融資額累計が担保評価額を上回り、融資金融機関側から見ると「担保割れ」のリスクがあった。中央三井信託の新商品は融資期間に上限を設けてリスクを軽減すると同時に、保険を使って長期の生活資金の受け取りを可能にした。
(参照:日本経済新聞 05/01/11 1面「持ち家担保に老後資金融資 中央三井信託と三井住友海上 保険商品と融合 毎年一定額」)

*1:カテゴリー名と文中の表記が違うが、前回他のソースから同一の語彙をカテゴリー名の表記で引いているため検索性のためカテゴリー名は同一とし、本文中はソースの表現を優先した