〜前略
 1990年代の英国で「クール・ブリタニア(格好いい英国)」と呼ばれる現象が生じた。あの山高帽をかぶった紳士の国に、ポップスから料理に至るまで突然のように新風が吹き込まれたのである。
 ちなみに、その様子を描いた浜矩子氏(同志社大教授)の『ネクタイを締めた海賊たち』によれば「クール・ブリタニア」は、かつての大英帝国を自賛した「ルール・ブリタニア(世界を支配する英国)」をもじった言葉で、クールとは「洗練されていて様になり、無粋なところが微塵(みじん)もない」という意味だそうである。
後略〜
(参照元:日本経済新聞 05/1/26 27面 「ゼミナール 産業文化力が拓く16 普及・浸透 多様な商品の連結が重要」スタンフォード日本センター)