〜前略
 大統領から閣僚や裁判官に指名された候補者に対する上院の公聴会は、日本では想像できないほど真剣で熾烈だ。その人物が十分な人格、識見を備えた適任者かどうかを徹底的に吟味する。挑発的な質問に、冷静に対応できるかどうかも重要なポイントだ。大統領の死亡などで職務遂行に空白が生じた場合、国務長官は副大統領(上院議長を兼任)、下院議長、上院議長代行に次ぐ職務代行者となる。政権の中での最重要閣僚という位置つけであり、それだけに資質の問題は重要なのだ。
後略〜
(参照元:週刊エコノミスト 2005.2.8 p.67 「World Watch ライス国務長官毎日新聞北米総局長 河野俊史)