国際的な環境保護団体のコンサベーション・インターナショナル(CI)は2日、固有の生物種が豊富な半面、環境破壊などでその多くが失われている地域として日本列島を選んだと発表した。環境保全を訴えるために取り組んでいる調査研究事業で、世界全体では34カ所を認定した。この調査は「生物多様性ホットスポットマップ」と呼ばれ、2000年に続く2回目。前回の25カ所から、日本やイランのアナトリア高原、中国などの中央アジア山岳地帯など9カ所が増えた。
 日本は屋久島(鹿児島県)、小笠原諸島(東京都)、釧路湿原(北海道)などに希少生物種が多く、固有の植物種が1950種にのぼる一方で、原生林はかつてに比べて約2割まで減少していることから選ばれた。
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(参照元:日本経済新聞 2005年2月3日 p.42 『希少生物種 失われている地域 日本列島を選定 国際環境保護団体』)