〜前略
 商法のもつ規範と効率的な企業経営の要請との微妙な調和を図ることが、日本の資本主義の一つの特徴ともなっていた。
 近時はコンプライアンス(法令順守)意識の高まりとともに、法と実務との乖離(かいり)は狭まったが、そうなると今後は、法が企業統治(コーポレート・ガバナンス)のあるべき姿を本当に示しているのかが問われる。
後略〜
(参照元:日本経済新聞 2005年3月23日 p.31 『経済教室 会社支配を考える2 「株主利益最大化」に例外』 近藤光男 神戸大学教授)