隠れ家

 自転車屋の帰りに11月21日に目をつけていた店に勇気を振り絞って入ってみる。予想通り蕎麦屋だった。名前は胡蝶庵。G市内の北部、T節駅の裏手当たりにある*1
 値段はザル蕎麦、手碾き蕎麦*2がともに900円。他のメニューはしっかりとは覚えていないので記さないけど、この手の拘っている店の割には安かったように思う。もっともロケーションがロケーションなので単純に名古屋の町中の店とは比較できないが。
 つなぎなしで粉も石臼引きとそば粉の香りに拘った作りということで、その点が一番楽しめそうな手碾き蕎麦をたのむ*3。量はちょびっとしかでてこないし、喉越しが楽しめるような作りでもないが、十割そば粉だけに蕎麦を食べたという満足感が高い。蕎麦つゆも鰹だしが利いていて個人的には甘い蕎麦つゆが嫌いなので満点だった。個人的に評価の比重が高いのが蕎麦湯だが、もうちょっと量は欲しいが、結構濃いので満足感が高い。
 なんと言ってもこの手の店で身構えてしまうのはお店の人が威張っていないかという心配だが、一見して脱サラした40代後半のサラリーマンが奥さん、娘さんと始めた店という感じで、意外なほど腰が低い。3人で回しているので会計より配膳が優先ということはあって会計は待たされたが、それも蕎麦の香りを優先したいという気持ちが伝わってきて真面目に、しかも客にポリシーを押しつけずに自然体な接客態度で好感が持てた。
 暫く通って他のメニューについても検証してみたいところだが、毎週通うにはちょっと値段が、、、いや、その価値はあるとは思うんだけどね。

*1:一応隠れ家風なのでCMにならないよう配慮。まあ、地元の人はだいたいの場所は判るだろうけど、判りにくい店なので自動車で周辺をウロウロ探すのは難しいと思う。

*2:二つの違いは良く判らないが、手碾きの方が碾きが粗いようだ。

*3:まあ、お昼としては手碾きかザルが予算上限だったわけだが