期待はしよう。

 大阪大学は2005年から、がんや糖尿病患者の治療やQOL(生活の質)向上に機能性食品などがどの程度有効か、関連病院を含めて大規模な臨床研究を実施する。
日本経済新聞 2004/12/27 19面 「機能性食品の有効性を検証 阪大、関連病院と臨床研究」より

 厚生労働省の外郭団体など、過去にも効果の検証を試みた例はあったが、どちらかというと毒ではないことの証明に終始していたり、有効成分が定量含まれているかという点に終始している節があり、臨床で効果を計った体系的な調査は無かったように思う*1

 当面、抗がん剤治療の副作用軽減や糖尿病の合併症の進行抑制、炎症性腸疾患の再発予防などに機能性食品が役立つ稼働か研究する計画。臨床研究の対象は今後詰めるが、キノコの多糖体、免疫調整剤、ポリフェノール類などを検討している。
同上

 ということで当面は医療の現場での代替療法的な話が中心になるようだが、ある程度時間をかけて実証的な成果を上げてくれない物かとも思う。続報があるかどうか判らないが、一応注目しておくことにする。

*1:もちろん特保の申請に必要な臨床実験などは各企業で行われていると思うが、果たしてそんな短期間で効果が計れるのかとも思う。