判っていたこと、なのだろうか?

Merill Lynchのグローバル・ストラテジー・アナリストSteven Milunovichは、「ほとんどの回答者が、IBMのPC事業売却について賢明な判断だと考えている。しかし、IBMのPCを利用する顧客の45%が、ベンダーの入れ替えを検討する予定だ。なかには、IBMのほかの商品に対する依存の度合いも軽減させる計画であることを示唆する企業もある」と調査レポートに記している。

 一番最初に懸念された事態。ただ、こういったリスクは最初から織り込み済み、外科的な手術で出血は伴っても根源的な病巣を取り除ければ再スタートを早くきれるという計算もあるのだろう。ただ、ThinkPadというブランドの看板がIBMの資産に占める割合をあまりに低く見積もっていたと言うことはあるかもしれない。IBM本社ではソリューションカンパニーへの転換がブームになっていて外部からの評価と社内の雰囲気が乖離していたことが考えられる。
 いずれにせよ、ここまで来てしまっては米政府の横やりが入らない限り後戻りは出来ない。
 そしてThinkPadブランドを堅持することがIBM内の優先事項になることは私個人としては悪いことではない(^^;