何だったんだろう

 「HPの戦略実行に関して取締役会との間に意識の相違があったことを残念に思うが、私は彼らの決定を尊重する」とFiorinaは声明のなかで述べている。

 結局散らかすだけ散らかして放り投げたような印象しか残らない。初の女性大統領にも色気を見せる彼女としてはこれ以上収束の付かない事態に関わりあいになるのは経歴の傷にしかならないと言う彼女本人の判断があったのではという勘ぐりすらしてしまう。
 ここまで来ての辞任ではこの2年半余りの歳月HPが行ってきたことは間違っていたと認めたことになるのだろうが、昨晩のWBSによれば市場はこの取締役会の決断を好感しHP株は急騰したという(^^;
 PC業界全体がDellを除けば全て低調と言うことを考えれば彼女だけを責めるのは酷と言うものかもしれないが、Compaqとの統合は結果的にPDA文化の縮小に拍車をかけることになり幾つかの「愛すべき小さなもの達」が市場から姿を消すきっかけになったことを考えれば筋違いとは思うが、「選良」であるべき彼女の見当違いの暴走を個人的には恨まずにはおれない。
 彼女に限らず、米でベラボウな高給を貰っている経営者連中の価値査定って一体何に基づいているんだろうか?