廻り来るデジャビュ

 昨晩、自転車で帰宅途中、家までほんの2分程度の路地軽自動車をやり過ごすために停車した際に路傍の生け垣に手を突っ込む形になってしまった。
 その瞬間突っ込んだ左手の下腕部から甲にかけて瞬間的に高温の炎であぶられたかのような痛みが走った。あわてて手袋を外し状況を見ると、暗がりでよく見えないものの多少朱く腫れている部分はあるが劇的な痛みが嘘のように外見上は何ともない。その痛みの方も家にたどり着いて虫さされを塗るだんにはさほどのものではなくなっていた。どうも生け垣の中に毒を持った毛虫か何かがいたらしい。30cmぐらいの範囲内に6カ所ぐらいと思われる刺し跡が確認できるので、何匹かに同時に刺されたようだ。
 虫さされを塗っていたとき、フラッシュバックしてくる記憶があった。去年の同じ季節、全く同じ場所、同じような状況で同じ目に遭っていたのだ。おそらく刺された箇所も大して変わらないはず。
 多分結果が大したことではなかったのですぐに忘れてしまったのだろうが、刺された瞬間にはあまりの痛みに今日からしばらく無酸素系のトレーニングは無理かもしれないと思うほどだったのに、人として同じような失敗を性懲りもなく繰り返してしまったことに少々ショックを受けた瞬間だった。