SH-03A-2009/01/12改訂-

 前回携帯は電話らしい方向に進化していれば良くっていろいろ無駄にカメラ性能高めたりするより電話らしさ、むしろ腕時計的な方向性に進化すべきでないの、と言う提言をした身の上からするとみっともないことこの上ないのだが、実は昨年末にDocomoの何でもあり端末の代表格SH-03Aを買ってしまった。
 P903iがそれまでの愛機だったわけだけど、これはかなり理性的な理由で選んだ機種だった。その時点で唯一のBluetooth搭載DoCoMo端末だったからだ。当時かなりの自転車野郎だった僕はワイヤレスヘッドセットの導入を至上命題としていた。結果としては二つほどヘッドセットを試してみた結果、自転車に乗った状態で安定的、且つ安全に使えるのは防水機能有り骨伝導式だろうという結論に達したのだが、当時はそして今もそのような製品は存在していなく、ワイヤレスヘッドセット計画は頓挫し、そのこともあってBluetooth以外の機能に何の引きも感じていなかった僕にとってP903iは非常に疎ましい存在になってしまった。
 このような不幸な出会いをしていなければPの携帯は質実剛健で使い勝手の良い端末だったと思う。ワンプッシュで開くところとか、無駄に電磁的な機構を使わずにワン&オンリーな方向性を演出することに成功しており、SH-03Aを使っていてもつい指があのボタンを探してしまうことがある。
 ではSH-03Aは何をもって選ばれたのかと言えば、今にして思えば良く思い出せない。Bluetooth端末は他にもあったし、ワンセグは別になくても良かった。一番のウリらしいカメラについては常にXactiを持ち歩いているのでこれも必要としていなかった。今にして思えば実はタッチパネルに過度な期待をしていたように思う。お財布携帯機能付きiPhoneもどきのようなイメージ。まあ、これは流石に期待しすぎというかリサーチ不足であったが、流石にザウルスの系譜を引く物として細々としたところでかゆいところに手の届くいわば「電子手帳の完成形」とでも言うべき代物だった。
 特に最も気に入った点は単品機能ではないので反則かもしれないけどBluetoothキーボードとの連携。実はタッチパネルモードにしたときのメール機能は最初からBluetoothキーボード使用を前提としているので、単体では受信メールの確認しかできない。しかし、Bluetoothキーボードとの組み合わせでは表示領域の狭さと予測変換のお節介はあるものの、ほぼ僕のブラインドタッチのスピードを邪魔しない程度の入力が出来る。
 実際のところ、突然書き始めた「何となく小説」はこの組み合わせを使って何か出来ないかと思って始めたようなもの。
 機動性ではポメラの遙か上を行くし、なんと言ってもほぼどこでも繋げることが出来る。ちょっとした時間に思いついた分だけささっと書き込んでGmailに放り込んでやればとりあえず一丁上がりのお手軽さ。
 この楽しさはやってみないと判らない。
 実はSH-04Aが出るまで待とうか悩んでいたが、あのサイズのキーボードではこの快感は得られなかっただろう事を考えると良い選択をしたと思う。ちなみにキーボードはIOの方が本家扱いのようだけど、僕は専業メーカーの一日の長を信じてこちらを選択。
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 日本語版と英語版があるけど、SH-03Aが正式対応しているのは日本語版だけなので注意。
 マニュアルがWindowsMobileでの使用前提なので使い始めの頃は繋げ方が良く判らなかったりしたが、コツは新規機種登録の際に携帯に入力したパスコードをキーボードの方でも入力してやることと再接続の際にもキーボード側で最初に設定したパスコードを入力してやる必要があること。Bluetooth慣れしている人には当たり前なのかもしれないけど、結構ここで躓く人はいるのではと思った。
 まあ、ともかくある意味現状では究極の文章入力マシーンになれる組み合わせだと思う。
 さて、今回はほぼほめっぱなしだったけど、次回はいろいろ細かいところで難癖をつけようと思う(笑)