結局残してしまった。

途中ここのところさぼっていたメールの整理を始めてしまったり、これが妙にはかどってしまったりして、結局昨晩就寝時点で「図説 金枝篇」は30ページほど残してしまった。しかも既読分後ろ50ページほどは余り頭に入っていないような気がする。おまけに妙な興奮が残ってしまって寝付けず、結局夜中の3時頃まで寝床には入っているのに目はさえてしまっている状態だった。おかげで寝不足。

起きているなら続き読めばいいじゃんという話になるのだけど、頭の表面的な部分だけが働いているような感覚でちっとも頭に入ってこない。

ひょっとすると何か期限を定めて義務的なものにしてしまうと楽しめるものであっても仕事的なものになってしまって深いところまで読み込んで処理しないような条件反射ができてしまっているのかもしれない。

あるいは昔と比べて読書自体に手間取るようになったことを考えると、最近の習慣として情報の摂取はほとんどWebの文書からになっていて比較的短くまとめたものを読み飛ばすように次々に読んでいくようになったことが紙メディアの文書、しかも要約版とは言え元々冗長な学術的古典を読み込むことを苦痛に感じさせているのかもしれない。

だいたいWebの場合はある情報に関する文書が複数候補あってそのうち使えるものは1%に満たず*1自分の要求に合う文書が見つかるまでトライ&エラーを繰り返す。その時点で自分が望まない情報はフィルターにかかってしまうし、そもそも文書全体を読む必要はないわけで、ざっと読み込んで必要な部分をじっくり読むというスタイルがすっかり定着している。

こういった情報摂取は一見合理的に見えて色々と危険性ははらんでいるけど、実はネットデビュー以前から実用書なんかは興味を引いた部分しか読み込まない囓り読み?みたいなことをしていたことを考えると、検討すべきことなんだろうけど最近始まった話というわけでもないのかもしれない。

ぐるっと一周してしまったが、そう考えると今回苦労しているのは昔ならある程度読み飛ばしていた部分を丹念に読んでいるから、というトホホな結論になる。

それにしても、たかだか本がなかなか読めないと言う話を延々3日間にわたって書き続けるというのも読んでいる人からすると質の悪い話だなと。まあ元々1/3ぐらいは自分がいかに駄目な人間かという検証に費やされていることを考えると今回に限った話ではないのかもしれない。やれやれ。

*1:単純に検索エンジンのあげる候補数から考えた話だけど。