今後に期待の新連載。

1〜2年ほど前から、日本では「お金が借りにくい状況」が続いている。景気が悪いのではお金を借りたいという人は多いはずだが、なぜか消費者金融は貸さない……というより貸せない状況なのだ。その背景には、どのような事情が潜んでいるのだろうか?

とりあえずしばらくは現状のレポートが続く模様。出来れば処方箋の提示があれば面白いけど。

ここからは感想と言うよりこのテーマに関する私見

「総量規制」なんて、本質的に社会構造にメスを入れるような話でそんなことがたいした議論も無しにいつの間にか決まってしまうところは「裁判員制度」と同様、日本の官僚支配ここに極まれりというか多分国会、マスコミ含めて本来牽制しなければならない勢力が機能不全に陥っていると言うことなんだろうか。

愚痴はともかく、例えば本来的なことを言えばサラリーマン世帯が消費者金融を利用することに利があるとは思えないし、だったら供給を絶ってしまえばという発想は倫理的には正しいとは思うけど、現状そうした世帯への資金供給は細るばかりで需要は否応なしに増えるだけだろう。で、結局闇金を増やすようなことになったら19世紀アメリカの犯した大失敗「禁酒法」と結果は大して変わらないということになる。

もう既に影響は出てしまっているようだけど、もうちょっと広い視野で策定された代替のシステムを構築する必要があるだろう。ただ日本の金融業は雁字搦めに規制されているから民間イニシアティブの新しい動きと言うことは中々期待しづらい。本来であればこうした変革期には開いた穴を埋める商売が湧いて出るというのが資本主義の良いところだと思うんだけど、、、