痛かった。
一昨日の代休で一日お休み。
ここ数日の余波を勢いを借りてクリエイティブなことを試みてみようと思ったけど、発注していたライトノベルがほどよく届いてしまったので今日も読書の日。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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である。一切言い訳しないが、アニメ見てあまりに出来が良かったし、どうにも原作との組み付けが素晴らしいような予感がしたので居ても立ってもいられず買った。
で、読んでみてちょっとびっくりした。
こんなにひたすら忠実にメディアミックスされていて成立しているアニメは見たことがない。しかも、小説は主人公のモノローグ以外はほぼキャラ同士の半分無意味で現実世界では成立し得ない掛け合いで構成されているのにだ。
ところどころ異議同音の単語を使った会話の中のダジャレみたいな反則技まで使われている、つまり活字世界でしか成立しないネタまである。
有り体に言ってアニメ化のネタとしては企画段階で絶対だめ出しが出るような、或いはテイストを全く変えて無理矢理世界観だけ借用してアニメ化する以外無いように見えるのにちゃんとどころか原作をスポイルせずに面白く仕上げてしまっている。
出来の良い作業に対して色々意見を言っても蛇足にしかならないので早々に切り上げるけど、こういう作品を見ると「少年ケニア」ぐらいから延々と実験を繰り返してきたメディアミックスという手法は「商法」から「表現手段」に昇華したのだなと、おじさんは途中の経緯をすっ飛ばして思うのだった。
ただ、原作の方はネタ走り過ぎていて好き嫌いは分かれると思う。僕にしても実は出来は素晴らしく良いけど好き嫌いで言うとギリギリ許容範囲というところだった。