待ってくれない

風邪引きでぼんやりしている間に、自分が勝手に身近に感じている企業について幾つか大きな事件があったようだ。

特にJUSTSYSTEM創業者夫妻の引退は大きなニュースだった。

第一報に接したときは感慨深く、時間を追って色々調べているうちにきな臭い話になってきたところもちょっと驚きだった。

2chの動きを後から追うと彼の人たちの議論は浮川夫人の後出し自社株売り報告に28日に驚き、そこから夫妻の(株)AMコンサルティングへの貸株契約が話題になり、吹き上がりかけたところで29日に夫妻辞任のニュースが入ってきて「やっぱり」と「でも、なんで?」という展開になっていたようだ。


一単元でも株を持っている身の上としては場合によっては訴訟の当事者になりうる展開でとりあえず事態を見守ることになるが、浮川夫妻がどれだけ社内で裸の王様状態になっていようと、或いはだからこそ半生を賭して育てた会社を切り売りするようなまねをするとは考えにくいのだが、、、

夫妻が例えば個人的に急場の資金を作る必要があった訳でなければ、いずれ会社が立ち直って年金には十分すぎる額の配当が入るとか考えるようなお人好しでは会社経営なんて出来ないと言うことなのか。或いは最早自分のものではなくなってしまった会社への「かわいさ余って憎さ百倍」という心情なのか。

既にキーエンスが資本参加した後なので会社の運転資金ほしさに詐欺にあったわけでもないだろうしな。

今のところ、解説らしき記事はimpress系で風穴江氏が戸惑いながらも確認できていることだけをつなぎ合わせた記事を書いていてそこに書いてあること以上のことは事実として確定はしていないように思う。

飛び石連休が入ったりしたせいもあるが、1週間経って後追い記事がこれ一本というマスコミ側の取扱いも風穴江氏が記事中でも言及しているが、この会社が過去の存在になっている証左と言えるのかもしれない。


先頃キーエンスが発表した新製品、字面だけ見るとコンセプトベースとxfyを流用しているように思えるのだけど、記事中にジャストとのシナジーに関する記述は一切見当たらなかった。

元々キーエンスとジャストでは顧客層が全く違うので、相互に要素技術を供出しあえれば良い取り合わせだと思っていたが、最早ジャストの技術はともかく看板は出すだけ損というところまで来てしまっているのだろうか。

或いはこれも夫妻辞任の真相が明るみに出た段階で繋がるピースの一つなのだろうか。


確定的な材料が無いだけに意見めいたことは言えないのだが、曲がりなりにも1998年の「韓国アレアハングル譲渡未遂事件」*1のようなこともなく、マイクロソフトの反証的存在であり続けた意義は大きく、その功績は称えられる部分も多いと思われる夫妻の幕引きは新生ジャストのスタートを祝福する禅譲であって欲しかったと思う。

残念な結果になる確率の方が高そうだな、、、

そう言えば、いつの間にか風江氏の記事が連載扱いになっていた。impressは本腰を入れてこの件を追うつもりなのだろうか。

*1:結果的に言えばこの事件でアレアハングルは韓国国民の感情的庇護を受けることになり、韓国はほぼ唯一のワードの通用しない先進国になったわけだけど