言い過ぎちゃったのでフォロー

 ここのところ非生産的だし、自分自身の精神衛生上もよろしくないということで批判的なことは書かないようにしていたのだけど、2日連続でそういうエントリーが入ってしまった。
 かたやポメラに関してはポメラそのものというより無邪気無批判なマスコミに対するものだったが、MANEOに関しては実体験に基づくサービス提供者への批判だった。
 というわけで両エントリーは批判という点では共通していても内容はかなり違うものだったわけだ。
 敢えて共通点としてあげれば両者に対する期待感だろう。
 
 ポメラは兎角今ある技術を持ってどこまで出来るかという技術発展崇拝傾向にある電気機器メーカーに対して、大事なのはニーズを拾ってバランスと使い勝手の良いツールを提供することなんだということを示唆しているように思う。それは事務機器メーカーとしては当たり前のスタンスだと思うが元々ラベルプリンターを作りつづけ、両者の間に立ち位置を求めつづけたKINGJIMだからこそ出来たことだと思う。同じような立ち位置にありながらブラザーは精密機器メーカーという出自から視線が正反対に向いているところは興味深いがそれはまた別のお話。ただ、新しいフィールドに出てきていきなり成功する事例は少ないわけで今回のポメラも社としてはパイロット事業的な位置付けであったと思う。
 つまり必要なのは絶賛の嵐ではなくて次に繋がるフィードバックだったはずで、プロのライターやマスコミ諸氏はにはそうしたことに対する義務があったのではないかと思うのだ。

 maneoはどうかと言えば消費者金融という業態が息詰まりを見せる中、元々あのような形態の金融では誰も幸せになれないと常々感じていたところに現れた希望の星であったので期待感が大きすぎたところがあったと思う。
 まったくの想像だがmaneoに対しては出資者から早期の収益確保に対する突き上げが相当あったのではないだろうか。
 創業者の妹尾氏のインタビュー記事を読むと貸手と借手の信頼関係の醸成に力を入れたいと力説されている。
 今でもサイトのトップに掲げられているバナーには志とか夢といった言葉が並んでいる。
 鉄は熱いうちに打てということも真実だろうけど、例えば当初はβ版としてSNS機能のみの公表として賛同者が20名以上集まった人からオークションを開催する権利を付与するとか、せめてブログを30日以上書き溜めて一定以上のPVを集めることを条件とするなどの工夫をすればmaneo自体がコストをかけずとも貸手側が少なくとも審査体制に対して文句を言うことは無かったと思う。
いずれにせよ金融である以上β版をリリースすることは難しかっただろうけど、過ちを正すのに遅すぎるという事はない。
 maneoに関しては名前に傷が付く前に大幅なリニューアルをすることをオススメする。