ちしき

〜前略 また、企業の境界の問題も見直すべきである。既存の理論は、企業の境界を常に所有権の問題として扱ってきた。しかし知識を生み出す相互作用は、誰も所有できない。知識創造主体としての企業の境界は、資産の法的所有権ではなく、企業が促せる相互作用…

知識はその性質上、「暗黙知」と「形式知」という二つのタイプに分けられる。組織的知識創造とは、この両者のダイナミックな統合プロセス、すなわち弁証法的な「らせん運動」である。 形式知は言葉や文章で表現できる客観的で理性的な知であるのに対し、暗黙…

〜前略 現実世界では「唯一絶対の真実」というものが存在し難いことを我々は知っている。何が真実かは我々が置かれた文脈(状況)によって変るのである。前回述べたように「知識」の最大の特質は、それを人間が作り出すことであり、したがって、コミットメント…